第一学院高校は経営者×Z世代による未来創造会議に参加しています! 第一学院高校は経営者×Z世代による未来創造会議に参加しています!

出演情報

2024.06.09 放送

日本動物医療センターグループ
代表
上野 弘道

島田キャンパス 2年生
佐野 羽菜 さん

動物病院に24時間看護を取り入れた、日本動物医療センターグループの代表兼東京都獣医師会会長の上野氏。臨床医師としての経験や小笠原での獣医派遣活動を通してのお話から、未来のペット業界そして環境保全活動にわたる広い話題について意見を交わしました。また、現在注目されている『ワンヘルス(One health)』(人・動物・環境の共生社会)という取り組みについても教えて頂き、たくさんの刺激を受けました。

聴いてみよう

  • 番組前半

z世代

島田キャンパス 2年生
佐野 羽菜 さん

獣医師の上野先生や出演者の方の意見を聞く事が出来て、貴重な体験となりました。難しい言葉が飛び交いついていくのがやっとでしたが、その分たくさんの発見を得る事が出来ました。上野先生の『ワンヘルス』という取り組みによって、獣医師の目指すところやペット業界を変えようとしている事が印象的でした。まだまだ勉強が足りないと実感する事もあり、今までよりももっと精密に、より真剣に勉強して、資格取得後も学び続ける姿勢を忘れずに過ごしていきたいと思います。

経営者

日本動物医療センターグループ
代表 上野 弘道

1998年日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。2001年日本動物医療センターにて診療を開始。勤務医として多くの手術を経験し、2016年日本動物病院協会外科認定医取得。医療部長、副院長などを経て3代目院長に就任後、2022年に同センターグループの代表に就任。動物病院業務以外にも、2016年に名古屋商科大学にて経営学修士(MBA)、2022年日本生命科学大学にて博士(獣医学)修了。
36歳で公益社団法人東京都獣医師会の理事となり、2022年には同会の会長に就任。その他、公益社団法人日本獣医師会理事、公益社団法人日本動物病院協会副会長、一般社団法人日本小動物外科協会副代表理事。

Z世代との対談はいかがでしたでしょうか。
非常にしっかりとした考えを持っていらっしゃり、またそれをきちんと言語化できる姿、素直に表現できる姿に感銘をうけました。どうしても社会はカテゴライズさせた表現を好む傾向があると思ってますが、Z世代という括り方もその一つと思います。とくに社会に出たてのZ世代を表現した内容は、昭和生まれの私にとっては理解しえない方々であるかのようなそれですが、完全にそのようなレッテルが間違いであることを認識させられました。やはり、一人ひとり、個を見ることが大切なんだと再認識させられた対談でした。とても楽しい時間でした。
対談の中で、印象に残っている内容(Z世代からの質問やZ世代が話した内容)をぜひお聞かせください!
そもそも動物医療の業界はとても仲間意識が強いです。トリミングのコースで学ばれているということで、伴侶動物に係わる同じ業界の仲間としての意識を強く感じていました。健康な動物がくるトリミングという機会は、動物たちが健康で美しく長生きしていくための価値を提供する絶好の場です。医療の一端を担い、動物とそのご家族様の幸せな日常を作っていくトリマーという仕事について一緒に話したことはとても印象的で、同時に世の中のトリマーさんとその卵さんたちにありがとうと伝えたい気持ちでした。
通信制高校という選択肢について、上野様のお考えをお聞かせください。
世の中が大きく変わっていることは説明が不要と思いますが、AI時代の今、必要な能力が大きく変わっていってます。記憶力や計算スピードはこれまでに比べてあまり価値がない時代になっていってます。一方で、ロボットには簡単に真似のできないような手先の技術や、心に刺さるようなコミュニケーションや、論理だけでは説明のつかない状況での決断力やリーダーシップなど、学校以外でこそ経験を積めるようなことに価値が生まれている時代だと思っています。通信制だからこそ多様性に富んだ経験を若いときにできる可能性が高いと感じました。
これからの日本を担うZ世代へのメッセージをお願いいたします!
日本は明治維新以降、35~40年ほどの周期で上昇と下降を繰り返しています。明治維新から日露戦争勝利の上昇期、日露戦争の借金返済に始まり太平洋戦争に突入し敗戦後の混乱期へと続いた下降期、朝鮮戦争からの高度成長期とJapan as No.1といわれた時代の上昇期、バブルの崩壊とその後の失われた30年とパンデミックの下降期。そしてまさに令和のこれからの時代は若い変革の力で日本を支え、上昇期にしていくのが、Z世代の皆さんが社会人として活躍していく時代だと思ってます。私は獣医師として人・動物・環境すべてを健康にしていくためのワンヘルス・アプローチを前に進めていきたいと思っています。50代だからこそできることで未来を切り拓き、若い皆さんの力をより大きく発揮させられるようにしたいと思っています。これから社会で活躍していくZ世代の皆さんとともに社会を良くしていけると嬉しいです。